スタンフォード大学の"History of the International System"という授業を「受講した」

 東大がcourseraで授業を配信するとかで日本でも盛り上がりつつあるオンライン配信の大学講義ですが、アップルのiTunes Uで配信されてるHistory of the International Systemという授業を聞いてみた。

 iTunes Uには誰でも知ってる世界中の有名大学の講義がたくさん登録されていて無料で視聴することができます。余談ですが最近話題になってるcourseraはさらに進化していて、ユーザー登録をして授業を履修しテストに合格するとオンラインの修了証がもらえるという、もはやネット上の無料大学と言っても過言ではないシステムを誇ります。iTunes Uはそこまでの機能は無く、ただ講義をダウンロードして視聴できるだけです。

 この"History of the International System"は現代史の講義で、一回の講義時間が約1時間の26コマの講義から成ります。スタンフォード大学という世界最高峰の大学の授業だから難しそう、と思う人もいるかもしませんが、世界史に関する常識的な知識のある人なら普通に理解できる内容です。教授の話し方も非常に落ち着きがあって論理的なので、英語力もそこまで要求されないと思います。

 生の英語を聞いてみようと思い立って洋画に手を出す人が結構いると思いますが、それよりもニュース、ドキュメンタリーあるいは"History of the International System"の様なあまり専門的すぎない大学の講義から入った方が楽だと思います。なぜなら、映画はスラングだらけの上に声に感情がこもっていて非常に聞き取りにくいのに対して、大学の講義やニュースは相手に分かりやすく内容を伝えることを目的としているからです。

 講義の中で触れられている、オスマン帝国の衰退が周辺国の領土的野心を刺激して第一次大戦の遠因となったという話は、現代の東アジアにも通じるような気がします。