2013-01-01から1年間の記事一覧

"Data journalism(データジャーナリズム)"とは…?

ツイッターを眺めていたらたまたまエレクトリカル・ジャパンという素晴らしいサイトを発見しました。1893年から現在までに日本で建設された発電所が、時系列を追って地図の上にどんどん表示されていくというサイトです。地理の時間で使った地図帳のインタラ…

その車離れは真実か?

国交省の幹線旅客流動調査というのが偶然twitterで流れてきて面白かったのでまとめてみた。 ちなみに、幹線旅客流動とは都道府県をまたぐ移動で、かつ通勤・通学目的以外の移動をいう。たとえば神奈川のベッドタウンから東京の職場に通学するとか、都内に住…

 ついに出た メンヘラビッチが躍動するドラマ ”ホームランド”

テレビドラマのキャラクターに感じる親しみは現実の友人に感じるものと変わらない、という研究についての記事を昔見たことがあります。映画と違って時間数が長い、1クール=3ヶ月間の時間を共にする、などの理由があるからだと思います。それゆえにドラマのキ…

ユン・チワン ”ワイルドスワン”

著者の祖母が北洋軍閥のシュエ将軍の妾となってから彼女の一族がたどった運命を描いたノンフィクション。辛亥革命、日中戦争、国共内戦そして毛沢東による大躍進と文化大革命に至るまで中国の動乱に満ちた近代史に翻弄されながらも一族の絆を保ち続けた家族…

 百田尚樹 ”永遠のゼロ”

ひと月以上前にたまたま点けたテレビで百田尚樹氏の特集がやっていて興味を持ったので読んでみました。 件の番組(情熱大陸)で協調されていたように、一つ一つのセンテンスが短く明解でとても読みやすい!というのが第一印象でした。主人公の戦闘機パイロッ…

"ガールフレンドエクスペリエンス" コールガールというもの

映画評論家、町山智浩氏の新刊「雑食映画ガイド」で紹介されていた高級コールガールの日常を淡々と描いた山場もオチもないドキュメンタリータッチの映画。 コールガールというのは日本ではあまりなじみが無いスタイルですが、この映画を見る限りデートしてレ…

スティーブン・キングの日本未発売新刊"11/22/63"

まだ翻訳されてないスティーブン・キングの新作です。ブログ公開までに発売されちゃったらドヤ顔できないよ〜とハラハラして読みました。3月にフランスに行った時もパリのフナック(フランスの紀伊国屋みたいなお店。家電も売ってる。)でも平積みにしてキャ…

"How doctors think"を読んで医療ミスについて考えた

医者はどんなプロセスで病名を特定するのでしょう?本書によると、患者と初めて対面した時から診断は始まっていて、目に見えるような徴候(目が充血しているとか顔色が悪い等)、触診そしてレントゲンや血液検査と言った情報を収集しながらいくつかの病名に…

ウラジミール・ナボコフ ”ロリータ”

「ロリコン」というワードの語源ともなった作品。妻に逃げられたフランス人のハンバートはアメリカに渡り、下宿先の娘である十二歳の少女ロリータに心を奪われていく。(こう書くと妻に逃げられたショックから少女に惹かれたようだけど、ハンバートのガチロ…

スタンフォード大学の"History of the International System"という授業を「受講した」

東大がcourseraで授業を配信するとかで日本でも盛り上がりつつあるオンライン配信の大学講義ですが、アップルのiTunes Uで配信されてるHistory of the International Systemという授業を聞いてみた。 iTunes Uには誰でも知ってる世界中の有名大学の講義がた…

ミチオ・カク”2100年の科学ライフ”

未来は既に存在する ひも理論で有名な物理学者ミチオ・カクの一般向け科学書。タイトル通り2100年の世界で実現しているであろうテクノロジーを科学者の立場から予測している。単に科学技術のみならず、未来の社会・経済についての深い考察もしてある。例えば…

野中猛”心の病 回復への道”を読んだ

タイトルからは心の病を抱えた人たちのドキュメントを想像してしまいますが、実はそうではなく、精神医学全体を俯瞰するための雑多なエピソードの集合が本書です。トピックの範囲は精神医学の歴史から著者の臨床経験、世界・日本の精神医学の現状にまで及び…

トマス・ピンチョン"競売ナンバー49の叫び"を読んだ

ラジオDJの夫暮らしている主婦エディパ・マースが突然むかし付き合っていた大富豪ピアス・インヴェラリティの遺産執行人に指名され、遺産の調査を進めていくうちに「トライステロ」という謎の郵便組織の影がちらつき出す…というストーリーです。タイトルが独…

ゼロトレランス(震え声

突然幼稚園から出席停止になった五歳の冬、私の子ども時代が終わった日。バブル・ガンで遊んでいた私の口走った一言は、ゼロトレランスの魔法にかけられて「テロリスト的脅迫」になった。その瞬間から、連邦政府への復讐が私の人生の全てになった…。15年後−−…

"ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上1"を読んだ

いわゆるTwitter小説で、相当話題になったので今更な感はありますが読みました。 妻子をニンジャに殺されたサラリーマン、フジキド・ケンジがナラク・ニンジャに憑依されてニンジャスレイヤーとなり復讐のために片っ端からニンジャを殺す話です。それ以上で…

今年買ってよかったもの、失敗したもの その3

買って失敗したもの3位 フードプロセッサー 使えないとかでは全くないですが、新しく購入したブラウンのハンドブレンダーにフードプロセッサーの機能もあったため無駄な二重投資となってしまった物件。もっと事前にリサーチしとくべきだった…2位 コーヒーメ…

今年買ってよかったもの、失敗したもの その2

ガンガン行きましょう。買ってよかったもの2位 ソファーとフロアライト 送料込みで2万円くらいのソファをネットで買いました。あとフランフランのオンラインショップで叩き売られてたフロアランプを6000円でゲットしました。暖色系の光に包まれてソファで観…

今年買ってよかったもの、失敗したもの その1

なぜか2012年は物欲が高まった年でして、色んなものを買ってしまったような気がします。今後のために2012年の消費を総括してみようと思います。買ってよかったもの3位 スチームクリーナー 今住んでいるアパートに入居して以来一度も窓を掃除してなくて窓が汚…

イラク戦争の映画"ハート・ロッカー"を観た

ちょっと後暗いけど戦争映画が好きである。しかも現代戦に題材をとった映画が特に。「地獄の黙示録」のデジタルリマスター版が公開された当時、高校生だった僕はひとりで新宿の小汚い映画館に出かけて行って、おっさんだらけの客席でキルゴア大佐のあの有名…